美容整形でよく聞くヒアルロン酸なのですが、実はいろいろな分野でも利用されています。例えば、化粧品分野での利用です。ヒアルロン酸を化粧品に用いる研究が始まりました。クリーム、化粧水、乳液、パックと各種の基礎化粧品などが開発され、現在では、化粧品といえばこれらのヒアルロン酸やコラーゲンを連想する方も少なくないでしょう。しかしながら、化粧品では皮膚の表面が部分的に潤うだけで、真皮まではなかなか浸透せず効果が得られないことが多く、ここに外用化粧品としての限界があります。
そこで、研究、開発されたのが鶏のトサカから抽出されたヒアルロン酸を含む、食べるヒアルロン酸です。つまり、ヒアルロン酸を経口摂取することによって、ヒアルロン酸が減少している体内環境の改善や活性化を図り、皮膚や肌さらには体全身の若返りを図ろうとするものです。近年では、コラーゲンと同じようにヒアルロン酸も注射によってしわや肌の荒れを改善・修復する方法も行われるようになってきましたが、問題も少なくありません。
最近は美容整形だけではなく、食品分野での利用も盛んになってきました。ヒアルロン酸の機能や製造方法の研究が進み、化粧品や医薬品に使用されるヒアルロン酸も用途に合わせて様々なタイプが商品として販売されています。ヒアルロン酸の新しい用途として食品が登場しています。ヒアルロン酸を含む食物には、たとえば、鶏肉、豚肉、牛肉などの他、特に鶏のトサカに多量に含まれていることが知られており、歴史的にみるとフランスや中国の王侯貴族たちの間では、トサカ料理が美容に良いといわれ、古くから食されてきたという経緯があります。
ヒアルロン酸含有食品を経口摂取しても十分な量が得られないとも考えられます。ヒアルロン酸は一部食品の増粘剤としても用いられてきており、近年では、ムコ多糖を用いた健康食品も開発されるようになってきましたが、ヒアルロン酸の分子量は、たとえばコラーゲンの分子量に比べて数十倍という大変大きいものであるため、これを食べても簡単には吸収されないという問題があります。研究開発されたのが、低分子ヒアルロン酸吸収用食品です。効果が十分に見られる機能性食品としての食べるヒアルロン酸なのです。